日本にも本格的なキャッシュレス時代が到来する?

商業施設、娯楽施設、公共交通機関、ネットショップと、どこに行っても何をしても、「ポイント」がついて回る時代になりました。ポイントは現金同様に使えるものも豊富なので、マイナス金利で貯金してもお金が増えないこのご時勢に、面倒だからとばかにはできません。

また、消費税10%への増税が今年の10月からと目前にひかえていますが、消費税引き上げ後9カ月間に限り、中小・小規模小売店・サービス業者・飲食店等でキャッシュレス決済を行った場合に5%もしくは2%のポイントが還元されます。

経済産業省によると、2015年の我が国のキャッシュレス決済は、消費支出に対し18.4%と、アメリカ(45%)、イギリス(55%)など先進国の中でも低く、政府はこの機会に生産性向上や、消費者の利便性向上への観点からキャッシュレス化を推進したい意向があるようです。

国を挙げてのキャッシュレス化の流れに乗り遅れないためにも、今すぐかんたんに取り組めるカード活用法をご紹介します!

ポイントが貯めやすいカードは?

店頭で買い物をする際、クレジットカードやクレジットカード機能のある決済カードの利用が可能であれば、積極的に活用しましょう。

クレジットカード選びについては、無料で旅行に行きたい人ならマイレージが貯まる航空会社関連のカード、ホテルに頻繁に泊まる人ならホテル提携のカード、というように、1枚に決めて集中的に利用するという方法があります。

たとえば以下のクレジットカードがおすすめです。

Yahoo!カード

「 Yahoo!ショッピング」や「LOHACO」などYahoo!のインターネット通販サービスを利用する方におすすめ。利用額の1%以上の「Tポイント」が貯まります。ソフトバンクやYモバイルユーザーであれば、更に還元率が高くなります。
https://card.yahoo.co.jp/

楽天カード

「楽天市場」をはじめとした楽天のサービスを利用する方におすすめ。利用額の1%以上の「楽天スーパーポイント」が貯まります。サービスを利用すればするほど、スーパーポイントアッププログラム(SPU)によって還元率が高くなります。
https://www.rakuten-card.co.jp/

P-one Wizカード

請求時に1%分割引、さらにポケットポイントが貯まります。ポケットポイントをTポイントに交換するともっとも還元率が高くなり、0.5%還元される計算になります。注意点としては、新規カードは支払いがリボ払いの設定になっているので、カードが手元に届いたら専用サイトから一括払いに変更しましょう。
https://www.pocketcard.co.jp/card/card_ponew.html

総務省家計調査によると、2人以上の勤労者世帯の月あたりの平均支出(2018年)は、電気代・ガス代が1万5,418円、通信費が1万6,538円、家具家事用品費が1万1,338円、被服・履物費が1万3,072円となっています。年間で67万6,392円になる支出をすべてカード決済していれば、1.5%還元で1万円程度のお金が戻ってくることになります。

また、一部の不動産会社では、家賃の支払いもカード対応しているので、貸住宅にお住まいの方は不動産会社に問い合わせてみてはいかがでしょうか。これから物件を探す方も要チェックです。

ひと手間でポイントを増やす合わせ技

カードを発行している会社はショッピングモールや各種ショッピングサイトと提携しているケースが多いですが、これが結構使えます。たとえばLINEを利用される方なら、「LINEショッピング」というサービスから「Yahoo!ショッピング」、「Amazon」などのサイトに入るだけで、0.5%以上のLINEポイント還元があります。たったひと手間で、直接サイトにアクセスして買い物するよりお得になります。

また、「Kyash」という決済サービスも注目です。カードにはVISAの機能がついていて、クレジットカードのように使えます。決済は紐づけた別のクレジットカードから引き落とされ、月間の決済金額の2%を翌月キャッシュバックしてくれます。ということは、単独でクレジットカードを利用するのではなく、Kyashで決済&高還元のクレジットカードで支払い、という形にすると、2重のオトクを得ることができるわけです。前述のP-one Wizカードを組み合わせて使うと効果的です。

ポイントを忘れず使い切ろう

せっかくポイントを上手に貯めても、きちんと使い切らないと意味がありません。
ポイントには通常ポイントとキャンペーン等で得られる期間限定のポイントがあります。

たとえば、「Yahoo!カード」で「Yahoo!ショッピング」もしくは「楽天カード」で「楽天市場」等で買い物した場合、期間限定のポイントが付き、時期が来れば消滅します。買い物をした際は決済金額に間違いがないかチェックすることはもちろん、一緒にポイントの有効期間をチェックもして、上手に次回の買い物に役立てたいですね。

「楽天スーパーポイント」は「楽天Edy」に交換できるようになっていて、店頭の買い物でもポイントを利用できます。使い勝手が良くなりますので、必要であればクレジットカードを作る際はEdy機能も付けておくのも良いかもしれません。また、楽天証券では、楽天スーパーポイントを投資信託の購入に充てられます。ポイント利用であれば、投資ビギナーの人でも気軽に投資に挑戦できそうです。
まだ使っていない方法があれば、さっそく行動に移して、コツコツとお小遣いを増やしちゃいましょう!