病気や就労不能に備える保険加入は30代の常識 ~30代会社員Cさんの場合~

既婚の30代夫婦の出費を考えるにあたって、避けて通れないのが予期せぬ病気への備えです。家族構成にもよりますが、30代にもなってくると病気や怪我により働けなくなるリスクを考えなければいけません。
本コラムでは、30代会社員Cさんのケースを元に30代の保険について考えましょう。

Cさんのプロフィール

Cさんは38歳のシステム会社で人事を担当している会社員。
派遣社員として働かれている奥様と、6歳と5歳になるお子様との4人暮らしで、夫婦合わせた世帯収入は手取りで52万円です。
3年前に夫婦名義で住宅ローン(フラット35)を組んで、東京郊外にマンションを購入しており、約300万円を定期預金で貯蓄しています。

Cさんが加入している保険

・医療保険
入院給付日額10,000円を保証しているのもので、3大疾病(がん・心疾患・脳血管疾患)になった場合の以後の払い込みが不要になる特約をつけ、先進医療特約・通院特約もつけています
満期までに保険を使わなかった場合には保険料が戻ってきます
奥様も同じ保険に加入し、女性の疾病に関する特約をつけてあります。

・就労不能保険(所得補償保険)
ストレス性疾病による入院・特定の病気による就労不能状態になった場合の所得を補償してくれるタイプで、特定の病気の中にはがんも含まれています。600万円を一括などの方法で受け取ることができるものです。

・学資保険
子供が大学に入る場合までに、万が一のことがあった場合、大学進学のための資金を確保できるタイプのもので、お子様2人ともにかけています。

・自動車保険(任意保険)
自動車で事故をした場合の給付を受けられるもの。
奥様も同じ保険に加入しています。

 

医療保険・就労不能保険の2種類もかける余裕がない場合にはがん保険を検討する

さて、ファイナンシャルプランナーの目線からCさんの保険をチェックしてみましょう。
Cさんは4種類の保険を利用して、奥様の分を含めると、合計7件の保険に加入しています。

・医療保険について
Cさんの家系はがんを患っている人が多いため、医療保険は外せません。
医療保険に関しては、医療費・入院費の負担とともに、3大疾病に関する特約・先端医療特約・通院特約付きのものを利用しています。
がんの治療に関しては、近年は発見が早ければ入院せずに済むものもありますし、入院をするとしても短期の場合が増えています。
そして、がんは種類によって、なりやすい体質となりにくい体質があることも知られています。
Cさんの場合は、比較的同一の家系に出やすい大腸がん・乳がん・前立腺がんのようなものを患った人がいないかを確認し、それに対応する保証は手厚めにかけておきつつ、健康診断や日常生活に気をつけることでリスク回避をすることが望ましいでしょう。

医療保険に関しては、満期までに保険事故がなかったような場合に保険金が返ってくる積み立てタイプのものもありますので、リスク回避をしながら貯蓄として利用することも可能です。
奥様に関しても、女性特有の疾患が増えている最近の傾向を考えれば、女性特有の疾患への特約をつけておくことが望ましいでしょう。

・就労不能保険について
就労不能保険とは、例えばがんの治療によって仕事を半年間休まざるを得なくなったような場合に、一定の金額を受け取ることができる保険です。
Cさんの場合は、奥様も働いており、比較的家計に余裕があるので加入していますが、がんに限らずとも就労不能に陥るうつ病などの精神疾患もカバーされたものですので、できる限りの加入をおすすめします。
勤務先の就労状況次第ですが、残業が極端に多いような職場だったり、ストレスが多いような職種に就かれているような場合には、ぜひ加入を検討してみてください。
Cさん夫妻は共働きで収入もある方なので、このように余裕をもった保険のかけ方ができますが、家計に余裕がないお宅なら保証範囲をピンポイントに絞って、がんの医療費などを保証するがん保険を利用するのも一つの手でしょう。

・学資保険
学資保険については、子供のために何が保証されているかをよく確認する必要があります。中学校・高校の進学費用に備えるのか、大学進学費用に備えるのかによって、商品のタイプが違う場合があるためです。
Cさんは、Cさんが働けなくなった場合に、子供が大学進学するための費用を保証してくれるタイプの保険を選択しています。
死亡保証のある医療保険をかけている場合には、万が一の時のための死亡給付を受けられますが、それとは別に大学進学費用を確保しておきたい場合には、学資保険を利用するといいでしょう。

・自動車保険
Cさん夫妻は通勤で自動車を利用しているため、自動車保険(任意保険)は必ずかけておくべきです。自賠責だけでは万が一の事故があった場合に、十分な保証が受けられないことがあるからです。

まとめ

本コラムでは、Cさんの家計・保険構成をみながら、30代夫婦の保険について考えてみました。夫婦共働きの場合には、一方が病気・怪我をした場合に治療費、子供の教育費用、住宅ローンの支払いなどが滞らないようにするために、様々な保証を揃える必要があります。上記でご紹介したような保険商品を頭に入れておき、その時々の家計と相談しながら起こり得るリスクに備えておくことが望ましいでしょう。