投資期間が長いほど収益の伸びは大きい 資産の長期保有でリスク軽減効果も

超低金利時代のいま、預金だけでは資産は増えません。自分で働くことはもちろん、お金にも働いてもらうことが大切です。30代サラリーマンが投資を始めるべきタイミングは、いつが最適なのでしょうか。

結婚や出産を機に家計を見直し、余裕資金を確認

「投資をするなら若いうちから始めたほうがいい」とよく言われます。なぜなら、投資期間が長いほど利息が利息を生む「複利効果」が働き、収益の伸びが大きくなるからです。長期間資産を保有することで、相対的にリスクを軽減することも可能です。

30代は、投資をスタートするのにふさわしいタイミングです。結婚や出産をきっかけに家計を見直し、投資に振り分けられる余裕資金がいくらあるかを考えてみてもいいでしょう。余裕資金とは、「余っているお金」ではなく「すぐに使わないお金」のことです。

100%値上がりする保証はない

一方で、投資に興味があるけれど、どの金融商品をいつ買ったらよいか分からず、時間だけがどんどん過ぎていく。そんな人は少なくないでしょう。投資の基本は、「安く買って、高く売る」こと。これができればお金は増えていきますが、タイミングを見極めて売買するのはとても難しいことです。

「いまこそ買い時!」と思って買ってみたら、すでに価格が上がりきっていてその後は下がる一方というケースもあれば、逆に「これ以上は上がらないだろう」と思って買うのを控えていたら、予想に反してどんどん上がっていくケースもあります。実際のところ、将来の値動きがどうなるかは誰にも分からないのです。

投信積立なら相場を気にせず、いつでも始められる

投資に興味を持ちながらも、これまで何もしてこなかった理由は、儲けたいという思いより損したくない気持ちのほうが強かったからではないでしょうか。そのような人におすすめしたい方法が「投信積立」です。

投信積立とは、毎月決まった金額で投資信託を購入する投資方法のこと。口数ではなく金額を指定して買うため、そのときの投資信託の基準価額によって購入できる量が変わります。例えば、毎月3万円の投信積立を行う場合、基準価額が5,000円なら6口買えますが、1万5,000円なら2口しか購入できません。

基準価額が安いときに多く買い、高いときは少ししか買わない。これはつまり、投資の基本である「安く買う」がある程度自動的に行えるということです。通常、保有する資産の価格が下がるとどうしても不安になってしまうものですが、投信積立であれば「安いうちにたくさん仕込めている」とポジティブに考えることができます。

まとまった金額を一度に投資する一括投資はタイミングが重要ですが、投信積立なら相場の動きを気にすることなく、いつでも始められます。最終的に、平均購入価額を引き下げる効果が期待できることも大きなメリットです。

一方で、投資に興味があるけれど、どの金融商品をいつ買ったらよいか分からず、時間だけがどんどん過ぎていく。そんな人は少なくないでしょう。投資の基本は、「安く買って、高く売る」こと。これができればお金は増えていきますが、タイミングを見極めて売買するのはとても難しいことです。

「いまこそ買い時!」と思って買ってみたら、すでに価格が上がりきっていてその後は下がる一方というケースもあれば、逆に「これ以上は上がらないだろう」と思って買うのを控えていたら、予想に反してどんどん上がっていくケースもあります。実際のところ、将来の値動きがどうなるかは誰にも分からないのです。

最初からまとまったお金を用意する必要はなく、中には100円から始められる証券会社もあります。まずは少額からスタートして、給料が増えたり、ボーナスが出たりしたタイミングで毎月の積立金額を増やしていくのも一案です。

非課税制度を活用しておトクに投信積立

投信積立を行うのであれば、NISA(少額投資非課税制度)や積み立てNISA、iDeCo(個人型確定拠出年金)などの制度を活用することも検討すべきです。通常、投資信託の運用益には20.315%の税金がかかりますが、これらの制度を利用することで非課税になります。2割もの税金を払わなくて済むのですから、使わない手はありません。

投資の目的は十人十色。5年後の住宅購入に向けて頭金を準備したい人もいれば、30年後を見据えて老後資金を用意していきたい人もいるでしょう。運用期間や金額などを踏まえ、目的に合った非課税制度を選びましょう。