お金を持たないぼくが家族を持った!

整体師を本業としながら、現在はエッセイストやリサーチャーとしても引っ張りだこの5歳さん。飾らない人柄と気遣い上手なキャラクターで若者から同世代の既婚者層まで、幅広い世代に人気です。今回はそんな5歳さんご家族のライフプランについて伺いました。すると予想以上に波乱万丈。さすがのバイタリティとご家族を想う気持ちで、今があることを教えてくださいました。

マイナスからのスタートだった新婚生活

「宵越しの金は持たねー!」と言っては給料をすべて使い切り、「今が楽しければいい!」とクレジットカードをガンガン使って、借金さえしていたのが20代の頃の僕。常に金欠状態ではあったけれど、毎日を楽しく過ごしていました。

そんな生活に明け暮れていた27歳のある日突然、付き合っていた彼女に赤ちゃんができて、家族を養うことになりました。もちろん僕の責任だし、結婚も妊娠も最高にハッピーなできごとでしたが、そこで初めて、僕は危機感を持ったのです。

「やばい……マジで金がない……」

今までのその日暮らしのような生活はすごく楽しかったけれど、せめてちょっとは貯金しておけば良かったな……と後悔もしました。
でも、「これからマジでどうしよう」と悩んだのは少しだけ。とりあえず、めちゃくちゃ仕事をしました。お金がないことで自分ひとりが苦労するのなら、それは自業自得で仕方がないと思えるけれど、産まれてくる子どもや僕を選んでくれた嫁にはちゃんとした生活をさせてやりたいと、そう思ったからです。

当時の僕が抱えていた借金の内訳は以下、こんな感じ。

    • 消費者金融 :150万円
    • クレジットカード: 100万円
    • 車のローン残高 :100万円
    (プラス奨学金 :返済金4万円/月)

 

トータルはなかなかヤバい金額になっていて、月々の返済総額は12万円を超えていました。
……返済可能な借金の上限は年収の1/3 以内 と聞いたことがあります。それを超えてしまうと返済が難しくなるらしいんですよね。僕の場合、奨学金と車のローンを抜きにしても250万円の借金がありましたから、逆算すると年収750万円はないとパンクする計算になっちゃう。黙っていても毎月12万円が消えていく状況です。

はっきり言って“ヤバい”状況。
血尿を出しながら、死にもの狂いで働きました。

家族を持てば独身のときよりもちろん支出は増えるけれど、変わらずに毎月返済をしなくてはいけない。「借りるのはあんなに簡単なのに、返すのはこんなに大変なんだなあ」としみじみと感じました。必死に返済をしながら、お金を好き勝手に使って楽しんでいた過去の自分に「あのころの俺! 楽しんでいるか!?」と語りかけていたものです。

借金は『未来の自分から借りるお金』なんですよね。家族を持っている自分が、昔の遊び呆けている自分にお金を貸すなんて皮肉です。っていうか、自分のことながら腹が立つ。自業自得なんだけどね。文句を言っていても始まらないから僕は必死に働いて、結婚後5年ですべて返済しました。完済したあの日、心の底から清々しい気持ちになったことを今でもよく覚えています。

借金返済生活の中でお金の大切さと怖さを、身をもって知りました。それは今でも心に深く刻み込まれています。カードローンは組まない。お金は借りない。自分の身の丈に合っていないものは買わない。当たり前かもしれませんが、確かに学んだことです。

借りたお金には利子が付きます。やがてそれは膨れ上がり、そして自分の首をじわじわと締め付けるのです。これを読んでいる若者には『ご利用は計画的に!!』という言葉は真実であることを強く伝えたい。結婚してから借金を返すのは、マジ大変ですから……。

まず遺した、お金のラブレター

さて、借金を完済するまでは過去のお金(負債)に囚われていた僕ですが、今は未来のお金について考えるようになりました。

たとえば保険について。
保険外交員の知人に、こう言われたのです。

「あなたが死んだら、家族はどうするの?」

当然死ぬつもりなんてないまま生きてきましたが、想像力を働かせてみると家族を遺して死ぬことはものすごく怖い。僕が病気になって、あるいは事故にあって、「これから嫁は、ふたりの息子はどうなっちゃうんだろう……」と思いながら死んだとしたら絶対に成仏できる気がしない。

僕が何かの事情で働けなくなった事態も想像しました。きっと普通であれば、家族を持ったらまず初めにそういうライフプランを真剣に考えなくちゃいけないんですけどね。でも、これまで借金を返済することで頭がいっぱいだった僕には、そこまで考える余裕がなかったんです。

「保険は家族に送る最後のラブレター」なんて言葉もありますね。死ぬときに後悔をしたくないと思った僕は、説明を受けてすぐに加入することを決めました。嫁や子どもに万が一のことがあったときも考えて、家族全員の保険に加入しました。そして日々成長していく息子たちの将来のために、春には学資保険にも入る予定です。

次のステップ! 資産運用に挑戦

そして最近始めたのが、資産運用です。

仕事の縁で大和投資信託のストラテジストにアドバイスを受けながら投資信託や株取引の勉強をする機会をいただき、今真剣に投資の勉強をしています。借金で首が回らなくなっていた自分が資産運用を始めるなんて、夢にも思わない進歩ですよね?

『資産運用』って聞くと「え、怖くない?」と身構えちゃう人も多いと思いますが、知れば知るほど、ちゃんと勉強した上で、誰もが始めるべきだと思います。こんな大切なことをどうして義務教育で教えてくれなかったんだろうと不思議に思うくらいです。

投資にもさまざまな種類があって、もちろん中にはリスクの高いものもあります。一方で少額から始められるものもあれば、証券会社のプロ達が考え抜いて「この商品なら長期的に見て、安心して運用できるだろう!!」と踏んだ上でアドバイスしてくれるサービスもあります。僕は企画を盛り上げるためにかなり無謀な投資にもチャレンジしているのですが、ちゃんとお金のことを考えている読者の皆さんはぜひ、投資信託などの話を聞いてみるのもオススメです。

借金生活でお金の恐ろしさをイヤというほど体験し、今では家族のことを考えて未来のお金について考えるようになった僕。お金がなくても幸せに暮らせるけれど、お金で回避できる不幸は必ずあるということです。

自分のために、家族のために、これからもお金の勉強は続きます。

〈プロフィール〉
5歳(ごさい)
整体師・エッセイスト・リサーチャーと多方面で活躍する。家族についてのユニークなツイートが注目を集めフォロワー13万人を獲得するほか、コミック「ぼくの嫁の乱暴な愛情」(KADOKAWA)の原作にもなり、話題に。
Twitter:meer_kato