ボーナスでの赤字補填は将来への不安を増長する!正しい使い道は?

ボーナスでの赤字補填は将来への不安を増長する

ボーナスを定期的な収入と考え、毎月の赤字を補填している方は多いのではないでしょうか。労務行政研究所の資料によると、東証一部上場企業の2018年冬のボーナスの平均額は75万3,389円で、2017年に比べて3.9%アップしました。しかし、ボーナスはあくまでも臨時収入です。リーマン・ショックのような世界規模の金融危機が再び発生し、企業の業績が悪化すれば、ボーナスが支給されなくなる可能性もあります。「ボーナスで赤字補填すればいい」という考え方は、家計の破綻を招きかねません。順調に支給されているうちは問題がなくても、見込んでいた金額が支給されなければ将来への不安を増長します。お金の不安を解消するには、ボーナス頼みの家計から脱却し、毎月の収入でやり繰りすることが理想です。

まずは毎月の家計の見直しから


ボーナスでの赤字補填をやめ、毎月の収入でやり繰りできるようになるには、家計の見直しが欠かせません。ここでは、家計を見直す方法や注意点について確認していきましょう。

■毎月の収支を把握する
家計を見直すには、まず毎月の収支を把握することが大切です。どんな支出に毎月いくら使っているか把握できれば、改善するべき支出が見えてきます。まずは2~3カ月家計簿をつけてみましょう。毎月の大まかな収支を把握できればよいので、1円単位で金額を合わせる必要はありません。1か月分のレシートを保管しておき、ざっくりと計算するだけで大丈夫です。自分で計算するのが面倒であれば、家計簿アプリを使うのもおすすめです。銀行口座やクレジットカードを登録しておけば、お金の出入りや残高を管理しやすくなります。また、現金での支払いも、レシートを撮影するだけで入力できて便利です。

■固定費の節約に取り組む
毎月の収支が確認できたら、次に固定費の節約に取り組みましょう。固定費とは、家賃や保険料のように毎月または定期的に発生する費用のことです。固定費の節約は、一度見直すだけで節約効果が長く続き、食費の節約ようにストレスがないのがメリットです。具体的には、以下のような支出があります。

    ・住宅ローン・家賃
    ・車両費(駐車場、ガソリン代など)
    ・保険料
    ・通信費(インターネット、スマホ代など)
    ・教育費(塾、習い事など)
    ・新聞代
    ・水道光熱費

特に見直したいのは保険料、通信費、教育費の3つです。保険は掛け捨てを利用すれば、必要な保証を確保しながら保険料を安く抑えられます。保証内容を見直して、解約や他の保険への乗り換えを検討しましょう。通信費はスマホを格安SIMに乗り換えるだけで、年間数万円は節約できる可能性があります。また、子どもの教育費は高くなりがちです。塾や習い事を掛け持ちしている場合は、本当に必要なのか検討してみましょう。1つ減らすだけでも月謝が安くなり、家計は大きく改善します。

■不要な支出を見直す
固定費の見直しができたら、その他に不要な支出がないか見直しましょう。食費は無理に節約する必要はありませんが、収入に対して外食費がかかりすぎている場合は、回数を減らすなどの工夫が必要です。また、着ていない洋服がたくさんあるのに、毎月新しい洋服を購入している場合は、整理整頓をして必要なものだけを購入すれば支出を抑えられます。固定費を見直すだけでも大きく節約できますが、余裕があればその他の支出も見直してみましょう。

■先取り貯蓄は無理のない金額で行う

先取り貯蓄とは、給与からの天引きや積立貯蓄など、収入が入ってきた時点で貯蓄することです。先取り貯蓄は大切ですが、収入に対して貯蓄額が大きすぎると毎月赤字になり、結果的にボーナスで補填することになってしまいます。先取り貯蓄は月収の1~2割程度を目標にし、さらにボーナスから一定額を貯蓄できるのが理想です。がんばって節約しているのにボーナスを貯蓄できない場合は、毎月の貯蓄額を見直してみましょう。

ボーナスの正しい使い道は?

将来への不安を解消するためには、ボーナスをどのように使えばいいのでしょうか。ボーナスの正しい使い道を3つご紹介します。

■住宅ローンの繰上返済を行う
住宅ローンが残っている方は、繰上返済を検討しましょう。住宅ローンの繰上返済はすべて元本のみに充てられるため、支払利息を節約できます。三井住友銀行の一部繰上返済シミュレーションで計算すると、借入金額2,500万円、借入期間35年、借入金利年2%、元利均等方式で返済の場合、当初借入から3年後に期間短縮型で100万円繰上返済すると、総支払額は84万3,710円軽減されます。住宅ローンの繰上返済は、時期が早いほど支払利息の節約効果が高くなるのでおすすめです。ただし、期間短縮型の繰上返済を行い、借入期間が10年未満になると、住宅ローン控除が適用されなくなるので注意してください。

■高額の買い物や将来に備えて貯蓄する
ボーナスは、高額の買い物や将来に備えて貯蓄するのも有用な使い道でしょう。高額の買い物は、毎月の収入だけでお金を確保するのが難しいからです。車の買い替えや自宅の修繕、帰省費用など、予定が決まっている支出がある場合は、いくら必要なのかを確認してボーナスを貯蓄に回しましょう。また、ボーナスのうち、一定額を貯蓄しておけば、医療費や冠婚葬祭など、思わぬ出費にも対応できます。

■資格勉強や習い事などの自己投資に使う
ボーナスは資格勉強や習い事などの自己投資に使うのもおすすめです。将来への不安を解消するには、貯蓄だけでなく、自分に投資して収入アップを目指すことも大切です。今の仕事に関連する資格や語学の習得などに使えば、勤務先での評価アップや収入増につながる可能性があります。また、やってみたかった習い事などに挑戦することも、新たな人間関係の構築や視野を広げることに役立ちます。ボーナスをすべて貯蓄するのではなく、一定額は自己投資に使うのも将来につながる使い道です。