食費を削ってはいけない! 節約は固定費の見直しから始めよう

節約で食費を削ってはいけない!

節約するために食費を削っていませんか? 節約することは大切ですが、無理に食費を削るのは良くありません。食費を削っても節約効果は小さいからです。たとえば、いつもは200円の卵を100円で買っても、節約できる金額は100円だけです。1円でも安いものを買おうとするのはストレスがかかりますし、安く買えるからといってインスタント食品や加工食品ばかり食べると身体に悪影響です。節約できても体調を崩してしまっては意味がありません。少ない労力で大きな節約効果を得るには、固定費の見直しから始めるのがおすすめです。ここでは、固定費を見直す方法や見直したい固定費について説明します。

固定費の見直しは節約効果が大きい


固定費とは、家賃や保険料のように毎月または定期的に発生する費用のことです。固定費の見直しは少し手間がかかりますが、一度見直すだけで食費に比べて大きな節約効果が期待できますし、ストレスもかかりません。まずは毎月支払っている固定費の中で不要なものがないか、同じサービス内容でもっと安いサービスがないかを調べてみましょう。

見直したい固定費の一覧

具体的にどのような固定費を見直せばよいのでしょうか。ここでは、見直したい固定費や確認すべきポイントについて説明します。

●保険料
そもそも保険に加入する必要があるのかを検討してみましょう。もしものときには、「遺族年金」や「高額療養費」などの社会保障制度を利用できます。たとえば「夫・妻・18歳未満の子」の3人家族で夫が亡くなった場合、受給要件をみたしていれば遺族基礎年金として、子どもが18歳になるまで年間100万3,600円が支給されます(https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/izokunenkin/jukyu-yoken/20150401-04.html)。夫が会社員の場合は、遺族基礎年金に上乗せして遺族厚生年金ももらえます。高額医療費を利用すれば医療費の負担は抑えられるので、ある程度の貯蓄があれば医療保険やがん保険は不要です。保険に加入し過ぎている場合、解約すれば支払っている保険料の分だけ節約できます。また、保険は保障内容が同じでも、商品によって保険料に差があるので、今加入している商品より保険料が安い商品を探すのもおすすめです。

●通信費(インターネット・スマホ代)
毎月スマホ代にいくら支払っているでしょうか? もしスマホ代に毎月5000円以上支払っているのなら、格安SIMを利用するのがおすすめです。格安SIMに切り替えるだけで、スマホ代を月3000円未満に抑えられます。あまりネットを利用しない方なら、毎月1000円台で利用することも可能です。切り替えの手続きは少し手間がかかりますが、一度切り替えてしまえば節約効果が長く続きます。

●家賃・住宅ローン
家賃は収入の3割未満が理想です。家賃の負担が大きい場合は、契約更新のタイミングで家賃減額の交渉や、家賃が安い物件への引っ越しを検討しましょう。もし家賃が月1万円安くなったら、年間12万円節約できます。また、住宅ローンを組んでいる場合は、借り換えを検討するのも手です。現在よりも金利が高い時期にローンを組んでいる場合、総返済額が100万円以上節約できるかもしれません。また、毎月の返済額を減額できる可能性もあります。住宅ローンの借り換えは、金利が低いネット銀行を利用するのがおすすめです。ネット銀行のホームページで返済シミュレーションができるので、一度確認してみましょう。

●車両費
首都圏に住んでいる場合、車を所有する必要があるか検討してみましょう。車は購入するだけで100万円単位のお金が必要ですし、ガソリン代や駐車場代、保険料などもかかります。車を手放すことの節約効果は非常に大きいものです。車が必要な時だけ、カーシェアリングやレンタカーを利用するのもひとつの方法です。また、生活に車が必要な地域に住んでいる場合は、軽自動車を利用すると自動車税や高速料金が抑えられます。軽自動車は燃費がよいので、ガソリン代の節約につながる可能性もあります。

●新聞代
新聞の購読料を支払っていても、ほとんど読んでいなければ意味がありません。新聞の購読料は毎月数千円かかるので、本当に購読する必要があるかどうか見直してみましょう。情報収集はインターネットでも可能です。但し、新聞を読むことでニュースなどについて考察が深まる等、自分への投資になる側面もあるということは認識しておきたいところです。

●ガス・電気代
ガス・電気代は自由化されており、契約する電力会社やガス会社を自由に選ぶことができます。会社によってさまざまな料金体系やサービスを提供しているので、会社を変更することで料金が安くなる可能性があります。たとえば、東京ガスではガスと電気をセットにすると電気料金が安くなる「ガス・電気セット割」を提供しています。他社に切り替えるとガス・電気代が安くなるかどうか、一度調べてみましょう。

●契約しているのに利用していないサービス
契約をしているのに利用していないサービスはないでしょうか。たとえば、ほとんど通っていないジムの会費や、使っていないクレジットカードの年会費などが該当します。もし契約しているのに利用していないサービスがある場合はすぐに解約しましょう。解約するだけで毎月数千円の節約効果が期待できます。

●教育費(塾・習い事)

節約を心がけていても、子供の教育費は高くなりがちです。教育費の負担が大きい場合は、本当に塾や習い事に通う必要があるのか検討してみましょう。最近では「スタディサプリ(https://studysapuri.jp/)」のように、塾に通わなくてもインターネットで授業動画を安価に受講できるサービスもあります。塾代を節約したい場合におすすめです。

この記事の監修者

北野 琴奈ファイナンシャル・プランナー(日本FP協会認定 CFP®認定者)

津田塾大学卒業後、会社員を経て独立。実践型ファイナンシャル・プランナーとして資産運用、不動産投資・賃貸経営、キャリアなどに関する講演、執筆、コンサルティング等を行う。TBS「がっちりマンデー!!」「がっちりアカデミー!!」、BS11デジタル「不動産王」、BSジャパン「日経プラス10」、日経CNBC「不動産投資AtoZ」等にコメンテーターとして出演。その他メディア出演・取材協力多数。