物件選びは運用結果を左右する 不動産会社の協力が成功の秘訣

不動産投資を始めるにあたって、まず投資する物件を決めますが、運用結果を左右する重要な項目であるため、しっかりと検討する必要があります。そこで今回は、物件購入までの流れについて解説していきます。

不動産投資を行う目的を明確にする

物件購入の前に、まずは不動産投資を行う目的を明確にする必要があります。不動産投資は、ほかの資産運用よりも初期投資が大きくなるため、自己資金を回収するまでに時間がかかります。また、急に現金が必要になった場合でも、流動性が低いためすぐに現金に換えることができません。

そのため、不動産投資を行う目的が「生活費の足しにする」「老後の生活費の足しにする」などの場合には、急に現金が必要になることはないため、目的に合っていると言えます。しかし、目標金額が小さい場合は、不動産投資よりもリスクの低い金融機関の定期預金や国債などに投資している方が確実です。

「こんなはずじゃなかった」と後悔しないようにするためにも、不動産投資を行う目的と不動産投資でなければならない理由を明確にしてから物件探しを始めるようにしましょう。

投資する物件の種類を決める

不動産投資を行う目的を明確にした後は、物件選びに移っていきます。しかし、物件選びといってもいきなり「この物件にする」と決めるのではなく、まずは投資する物件の種類を決めるところから始めます。

投資する物件は、アパート・マンション・戸建ての3種類です。アパートは、1棟全部を購入するため、初期投資が大きくなります。しかし、複数の部屋があることで、空室が生じてもほかの部屋の家賃収入で補うことができるのがメリットです。

マンションと戸建ては、投資の規模が小さいため、アパートよりも初期投資を抑えることができます。しかし、入居者がいない場合は、家賃収入がなくなるのがデメリットです。

どの物件を選んだ場合にもメリットとデメリットは存在します。準備できる資金やどの程度の規模の運用を行いたいかなどを考慮しながら物件を選ぶとよいでしょう。

投資する物件の条件を決める

投資する物件の種類を決めた後は、物件に求める条件を決めていきます。条件とは、間取りや立地など、入居率を高く維持するための重要なポイントです。

例えば、単身者の需要が高いエリアであれば、ワンルームマンションを選ぶと高い入居率が期待できます。また、コンビニやスーパーが近いか、最寄り駅がターミナル駅かなど、利便性の高さも入居者は求めています。

このほかにも、新築か中古かということも考慮しなければなりません。新築は設備が整っており、きれいであることから高い需要が期待できますが、初期投資が大きくなります。中古は初期投資を抑えることができるほか、立地条件がよい物件を見つけやすいですが、設備が古くなります。

物件選びは、これらを全て考慮しなければならないため、時間がかかってしまいます。そのことを十分に理解した上で進めていきましょう。

資金計画をどうするのかを決める

投資する物件の種類・条件を決めた後は、資金をどのようにして調達するのか計画を立てていきます。

自己資金がある場合は、自己資金を拠出すれば問題ありませんが、無い場合は、金融機関の融資を受けなければいけません。金融機関に相談するタイミングは投資する物件を決める前と決めた後の2つあります。物件を決めた後の方が融資を行う具体的な物件のデータがあるため、スムーズに話が進みやすいでしょう。金融機関との付き合いが短い場合や融資を受けることができるか不安な場合は、投資する物件を決める前に計画だけでも伝えておくとよいでしょう。

自己資金に余裕がある場合でも、全額を自己資金で補ってしまうのではなく、一部だけ融資を受けるなど、手元に現金を残しておくことをおすすめします。現金を一度不動産に換えてしまうと、簡単には現金に戻すことができません。急に現金が必要になった場合に備えて、現金を手元に残しておくようにしましょう。

経験豊富な不動産会社と連携する

投資物件を選ぶ場合は、膨大な量の中から物件を選ぶため、そう簡単に自分が気に入った物件を見つけることができません。そこで重要なのが、経験豊富な不動産会社と連携するということです。

不動産会社は、物件の売買の仲介による仲介料のほか、管理を行うことによる管理委託費を得るために、積極的に働きかけてくれます。しかし、大事なのは、経験豊富な不動産会社と連携することです。経験豊富な不動産会社であれば、物件探しのサポートを行ってくれるほか、物件の管理も丁寧に行ってくれるため、安心して任せることができます。

物件購入までは、数多くのステップをこなす必要がありますが、不動産会社と連携して効率良く物件を探すようにしましょう