IPO投資とは?初心者でも低リスクで取り組める株式投資の方法を解説

初心者でも低リスクで取り組めるIPO投資とは?

IPO投資とは、株式市場に新規上場する企業の株式(IPO株)に投資して、利益獲得を目指す投資方法です。非上場株式は市場に流通していないため、通常は売買できません。

しかし、新規上場する際は証券会社が購入者の募集をするため、個人でも上場前にIPO株を公募価格で購入できます。IPO株は初値(上場後に初めて決まる株価)が公募価格を上回るケースが多く、2018年は新規上場した90社のうち、初値が公募価格を上回った企業が80社(全体の89%)もありました。そのため、IPO株を公募価格で購入し、上場初日に初値で売却するだけで利益を得られる可能性が高いのです。

例えば、2018年4月20日に上場したHEROZ(4382)の初値は公募価格を大きく上回り、初値で100株売却すると445万円もの利益を得られました。IPO投資は投資初心者の方でも低リスクで取り組めますが、デメリットもあるため、始める前に特徴や仕組みを理解しておくことが大切です。ここでは、IPO投資に必要な資金やメリット・デメリット、始め方について詳しく解説します。

IPO投資を始める資金はいくら必要?

IPO株を購入するには、証券会社が行うIPO抽選に参加する必要があります。多くの証券会社では、抽選に参加する段階で購入資金の入金が必要です。IPO株の購入に必要な金額は銘柄によって異なり、10万円未満で購入できる銘柄もあれば、50万円程度必要な銘柄もあります。

例えば、公募価格の仮条件が1株1,500円の場合、購入単位は100株のため、抽選参加に必要な資金は最低15万円(1,500円×100株)です。IPO投資では、用意できる資金が多いほど、抽選に参加できる機会が増えて当選確率が高くなります。2018年の実績では、30万円あれば8割のIPO抽選に参加できました。これからIPO投資を始めるなら、資金を30万円以上用意するのがおすすめです。

複雑な判断がいらない点がメリット

IPO投資のメリットは以下の二つです。

①当選すれば高い確率で利益を得られる
②銘柄選びが簡単

IPO株は初値が公募価格を上回るケースが多いため、上場初日に初値で売却すると高い確率で利益を得られます。通常の株式投資では、値動きを確認しながら売却するタイミングを判断する必要があります。しかし、IPO投資は初値で売却するだけなので、売却タイミングを迷うことがありません。

また、IPO投資は銘柄選びが簡単なのもメリットです。通常の株式投資の場合、3,500超の上場企業から投資する銘柄を選ぶ必要があるため、投資銘柄を選ぶだけでも大変です。それに対して、IPO投資は新規上場する企業のみが投資対象になるので、投資銘柄を簡単に選ぶことができます。

人気ゆえに当選しにくいというデメリットもある

IPO投資は低リスクで取り組むことができる投資方法ですが、以下のようなデメリットもあります。

①なかなか当選しない 
②必ずしも利益が出るわけではない

IPO株は初値で売却するだけで利益を得られる可能性があるので、多くの投資家が抽選に参加します。
先述のように30万円ほどの資金を準備すれば抽選に参加することは容易ですが、当選するのは難しいのが現実です。
運もありますが、1年間すべてのIPO抽選に参加して1~2回当選できれば良いほうではないでしょうか。IPO株に当選するには、落選が続いても抽選に参加し続ける気持ちの強さが必要です。

また、「高確率で利益が得られる可能性が高い」だけであって、必ず利益が出るわけではありません。何度も抽選に参加してやっと当選しても、初値が振るわずに損をしてしまうことも当然考えられます。

はじめてみよう! IPO投資

最後に、IPO投資の始め方について説明します。実際にIPO投資を始める場合は、以下のような手順で手続きをします。

・IPOを取り扱っている証券会社で口座開設する
・口座に入金してIPO抽選(ブックビルディング)に申し込む
・当選していたらIPO株を購入する
・上場日に初値で売却する

まずは、IPOを取り扱っている証券会社で口座を開設しましょう。ネット証券では、SBI証券とマネックス証券の2社が、IPOの取扱数が多くておすすめです。

口座開設が終わったら、IPO株の購入資金を口座に入金して、ブックビルディングと呼ばれるIPO抽選に参加します。ブックビルディングとは、IPO株の公募価格の決定方式です。ブックビルディングでは、証券会社が投資家に対して仮の発行条件を提示し、投資家はその仮条件の範囲で購入希望価格を提示します。実際にIPO抽選に参加する際は、もし仮条件が「1,200~1,400円」であれば、必ず最高値の1,400円を提示しましょう。公募価格は最高値で決まることが多く、最高値より低い価格を提示すると自動的に落選になってしまうからです。

そして、幸運にも当選していたら購入手続きを行い、上場日に初値で売却します。初値で売却せずに長期保有することも可能ですが、上場後はしばらく株価の値動きが大きいので、初値で売却するのがおすすめです。長期保有したい場合は初値で売却し、その後株価を確認しながら買い戻すと良いでしょう。

株式市場の値動きを見ながら売買の判断をする必要のないIPO投資は、まさに投資初心者にうってつけの商品といえるでしょう。また、多くの上場企業から銘柄を選ばずに新規上場の企業のみが対象というのも、初心者にはうれしいポイントです。

「投資をしたいけど、何を買えば良いのか分からない」「売り時を見誤って損をしてしまうのではないか」と考えて、あと一歩が踏み出せない方には、ぜひおすすめです。