銀行に預けるだけでもリスクになる時代(天野ひろゆきさん)

お笑いコンビ「キャイ~ン」の天野ひろゆきさんは、不動産投資や株式投資を手掛けていることでも知られています。なかでも不動産投資は、取引に手間をかけずに収入を得ることができたり、リスクを抑える運用が行えるなど、おすすめの投資と話しています。そんな天野さんに、投資や運用に対する考え方を聞きました。

金利が高い時代は終わり、銀行に預けることに疑問を抱く

投資に関心を持ったのは、リーマン・ショックが起き、好調な業績を上げていた不動産会社が倒産するなど100年に1度の事態が起こったとニュースで見た時ですね。100年に1度であれば、こうしたことは当分起こらず、経済としては今後上昇していくのだろうとみて、具体的に始めてみようと考えるようになりました。

自分の両親の世代であれば金利も高く、銀行に預けているだけで預金が増えていく時代でしたが、私が社会に出る頃にはお金をおろすのに手数料が100円ほどかかるのに、預けていても100円も金利がつかないなと、ふと疑問に思ったりもしました。銀行に預けておくこともある種のリスクであり、得策ではないのではないかと考えたことが投資のきっかけになっています。

もちろん投資は元金が減るリスクがありますが、銀行に預けておいても手数料などで減っていくのであれば、運用についていろいろ知った上で自分に合っているものにトライすることが必要なのではと考えました。

全くの初心者から始めた投資

最初は証券会社の方を紹介していただき、銀行にそのまま預金しているより投資信託などで運用するやり方があると伺い、リスクの少ないものから始めました。株式投資は自分が知っている企業の株を買うことから始めてみましたし、投資信託や海外の国債など、ひととおりすべて経験してみました。やってみると、自分に合っているものがわかってくる感覚をつかめるようになりましたね。

やはり、自分が使っている製品を製造していたり、サービスでお世話になっていたりしている企業や、社長が語る経営方針など、目に見える範囲で判断できる投資が向いているのかなと感じます。ベースの部分でその企業を応援したいと思えるかどうかというのも大事ですね。自分の知らない国で何が行われているかわからない、というところに投資するとなると、ギャンブルや投機に近いイメージを持ってしまいます。

不動産は株と違って建物という現物があり、何かあってもそれが残るというのはほかの投資と違う良さでしょうね。

天野ひろゆきさんが実践する不動産投資法

不動産投資としては、自分の住んでいた住宅を貸す形で取り組んでいます。自宅用に購入して住んでいたマンションから、もう少し広いところに住みたくなり、その物件を貸すことにしました。物件を購入したのは20代後半のころです。賃貸住宅に住んでいたときに、月々のローンで今住んでいる物件の家賃よりも少ない金額で家が買えますというチラシが入っていて、家賃を払っていても何も残らないならば、ローンを組んで住宅を購入するのも悪くないのかなと考えました。

そのマンションは駅から徒歩1分の1LDKでした。購入のときに、ひとりでずっと住むわけではないだろうという思いがあったので、自分が借りるとしたら借りたいと思える物件がいいなという考えで選びました。貸す側ではなく、借りる人の視点で物件をみるのは重要なことかもしれません。

例えば、徒歩10分以上かかってもいいか、と貸す側は思っても、借りる方にとっては敬遠する要素になり得る。そんなことを考えて購入しました。

物件を売却して利益を得る方法もありましたが、一度に大きな金額が入ってもあぶく銭になって消えてしまいそうな気がしますし、運用するには細かな情報の収集やタイミングも重要になるため、今の私の仕事では難しいとも感じました。私はものをなかなか手放さない性格で、それが物件を貸そうと判断した理由にもなっていますね。不動産があることで、家賃として安定的に収入がある方がリスクは低いのではという考えもありました。それから、自分が住んで愛着があったということも売却しなかった理由のような気もします。入居者も安定的にいて、現在は2件を賃貸しています。

物件を買いたい特定のエリアはありませんが、食べることが好きなので食事に行ったお店の周辺をみていいなと思ったりはします。好みの街としては、都心に各駅停車で行ける、急行停車駅より手前にあるところが意外と空いていたりするので好きですね。